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「王の舞」は、その年の豊饒を祈る行事で、美浜町では、弥美、織田、宇波西の各神社で 奉納されています。なかでも、5月1日、美浜町宮代の弥美神社で行われる「王の舞」は、代表的な農耕神事で県の無形民俗文化財に指定され、「大御幣押し」「王の舞」「獅子舞」の 順序で奉納されます。
「王の舞」は、その年の豊作を祈願する神事であり、かつては田楽もあったようです。
この舞は青年が演じるものであり、麻生が4年、東山が1年担当します。
「王の舞」は真っ赤な袷(あわせ)を着て、ダテサゲという前垂れを内に垂らし、鼻高朱面に鳳凰の冠、腰に短刀一振と白扇を差し、白たびで手に1.8mあまりの鉾(ほこ)を持ち、笛や太鼓の囃子で優雅に舞います。大きい所作などがあると、「大豊作!」「豊年満作!」の掛け声が飛びます。
「王の舞」の鉾で地面に火の輪を描く仕草をしたり、抱きかかえるような仕草は、これから始まる農耕に先立ち、大地の精霊を呼び覚まし、今年も良い年であれと祈念してくれる水の神竜王の舞と言われています。
かつては祭神室毘古王の墓とされる獅子塚古墳の前方部で、この舞を捧げたのかも知れないという仮設もあります。
人間が面をつけると神となり、そして懸命に舞ったあと面を外して人間に戻った舞人の青年は、他人に姿を見られないように裏道から密かに帰っていきます。
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