若狭美浜~日本海の恵みを受けた、美しい自然~

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美浜物語

大薮の金焼地蔵尊

美浜町大藪にあるお寺には、桧の一木彫作りの三尺地蔵尊「金焼地蔵尊」があります。

大薮の金焼地蔵尊

弘法大師の手彫の作といわれています。ある場所から毎夜光を放つものがあったため、村人が不思議に思ってその場所を尋ねたところ、 木像三尺の地蔵尊が巌石の上に立っておられたので、歓喜してこれを迎え、山の下に仮の草堂を建てて安置しました。しかし、日がたつにつれて忘れられていきました。

その後のある時…、この村に小作人を大勢使用する大庄屋がいて、一人の若い下女を雇い入れました。その下女は毎朝飯を炊くと握り飯を一つつくって、田の中のお堂へこっそり持っていっていました。その様子を、下男が見付けて主人にそっと耳打ちしたところ、主人は下女にかくし男でも出来たのではないかと思い、いろいろと尋ねました。しかし全く答えようとしないので、 短気な主人は腹をたてて、傍らの火桶に差し入れてあった焼きごてをいきなり下女の顔に押し当てました。下女は悲鳴をあげて部屋に逃げこんでいきました。

大薮の金焼地蔵尊

しかし、あとで下女の顔を見ると火傷の痕が見えません。驚いた主人が、再び尋ねたが下女もわからないといいました。そして下女は今まで自分が 握り飯を運んでいたのは、日頃信仰しているお地蔵様であることを告げました。 主人が下女に案内されて地蔵堂へ来て見ると、木像の額が焼けただれていたので、おそれおののきその地に伏して悔やみ、立派なお堂を建ててお祀りしたそうです。

この金焼地蔵尊は毎年7月23日に開帳されますが、今でも火傷らしい痕が見られるということです。